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大好きがいっぱい

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破水そして母体搬送

8月21日に主治医から病状の説明を泣くだけないたら気持ちも吹っ切れた。
こうなったら28週まで、いやとにかく1日でも長く赤ちゃんをお腹の中で育てられるように寝たきりになってもがんばろうと決心した。
そして、お産の準備も出来ないだろうからと通販のカタログを取り寄せたりしていた。
まだ、その時は運命の日が数日後に迫っている事など考えもしてなかった。

8月25日、東海地方には台風が近づいていた。
午前2時頃、なんとなくお尻の辺りに違和感を感じ目が覚めた。
お尻の辺りが濡れている。
最初は出血かと思って確認したらやっぱり少し出血していた。
取りあえず着替えをしてまた寝ようと思って横になったら明らかに水が流れる感覚。
「破水?」と思ってナースコール。
看護師さんに「破水したかも?」と告げると急いで当直の先生に診察を頼んでくれた。
診察を待つ間、分娩監視装置を付けてベットに横になっていた。
陣痛、お腹の張りは全然無かった。
そして、診察。
破水している事、そしてこのままお腹の中の赤ちゃんの状態が悪化したら出産になるかもしれないのでNICUのある病院へ母体搬送する事を告げられる。
一番近くのH市民病院への搬送を考えているがもしそこがイッパイなら隣の市や隣の県の病院への搬送になるらしい。
搬送先の病院へ先生が連絡を取ってくれている間に看護婦さんに「旦那さんとは連絡つくかな?」と聞かれる。
午前3時45分、旦那は夜勤で残業だから私の実家へ連絡して欲しいとお願いした。
が、念のため看護婦さんが旦那の携帯に電話するとたまたまその日は定時で仕事が終わった旦那と連絡が付き病院へ駆けつけてくれた。
旦那の顔を見た瞬間、涙が溢れてきた。
そして、H市民病院への搬送が決まり私は救急車でH市民病院へ搬送された。

搬送される間、私は考えていた。
もし、この子が生きられなかったら。
生きられたとして、何らかの障害が残ってしまったら。
小さく生まれたこの子を旦那が受け入れられなかったら。
私は、1人でもこの子を育てようと。


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